チュンチュンと鳥の鳴き声が聞こえた。
あたしはゆっくりと瞼を開ける。
そして隣を見てびっくりする。
「わっ!」
あたしが寝てるベッドのそばで、隼人くんが寝ていた。
そうか!あたし昨日雷が怖くて隼人くんの部屋に来て…
そのまま寝ちゃったんだ!
「んん」
すると、隼人くんもゆっくりと目を開けた。
「ん~真子先輩?おはよ」
目を擦りながらまだ眠そうに微笑む。
か、可愛い。
いやいや、それどころじゃない!
「ご、ごめん隼人くん!あたしここで寝ちゃった!!」
そう言うと隼人くんはニコニコ笑って
「いいよいいよ、俺を頼ってくれて嬉しかったし」
そう言った。
でもそれを見て、あたしはなんだか違和感を感じた。
隼人くんの目が、少しトロンとしてる?
あたしはそっと隼人くんの首に手を伸ばした。
「せ、先輩!?」
隼人くんはあたしの行動にびっくりして、後ずさりをする。
でもあたしはそっと隼人くんの首に手を当てた。