外は雨と風がすごい。おまけに雷まで鳴っている。
だんだん近づいてくる雷。時計を見るともうすぐ11時。
そろそろ寝ようかなと思って本を閉じた時、
ゴロゴロ~!!
かなり大きい雷が鳴った。
結構近づいてきたなと思う。
その時、
コンコン
部屋のドアがノックされた。
兄貴は実習だし、この家には俺と真子先輩しかいない。
っていうことは…
「はい」
「お、起きてる?」
「うん、起きてるよ」
俺はそう言ってドアを開けると、そこには案の定先輩がいた。
部屋の前で少し恥ずかしそうに、
「か、雷止むまで一緒にいていいかな?」
そう言う。
照れてる先輩も可愛い。
「うん、いいよ」
俺は笑って先輩を部屋の中に入れた。
「すごい雷だもんね、俺もさっきのはびっくりしたよ」
先輩をベッドに座らせてその隣に俺も座る。
「あたし、雷って苦手なんだよね」
困ったように眉を下げてへへへと笑う。
そうか、先輩は雷が苦手なんだ。
真子先輩の情報はすぐに頭の中にインプットされる。
俺、そうとう重症だと思う。