賢一さんが実習に行ってから4日経った木曜日。
外はすごい風と雨。さっき暴風警報が出た。
「雨戸閉めてもすごい雨だね」
隼人くんがお風呂から出てきて水を飲む。
「ねぇ、明日は晴れるみたいだけど…」
本当に晴れるかなんだか怪しい。
洗濯ものを畳んで、隼人くんに渡す。
「ありがと。じゃあ先輩、おやすみ」
「おやすみ」
そう言って隼人くんは部屋に入って行った。
あたしも早く寝ちゃおう。そう思って部屋に戻った。
ゴロゴロゴロ~
もうすぐ寝れそうだと思った時、雷が鳴りだした。
あたし、雷って苦手なんだよね。
布団にもぐってなるべく音が聞こえないようにしてみる。
でも、雷はだんだん近くなってきたみたいでひっきりなしに鳴る。
…怖いなぁ。でも雷で怖がってちゃ、隼人くんに笑われるかな。
ゴロゴロ~!!
そう思った時、かなり大きい雷の音がした。
あたしは一気に怖くなって、隣の隼人くんの部屋をノックした。