「京都着いった~!!!!」



あたしは新幹線を降りてそう叫んだ。



「ちょ、ちょっと秋!恥ずかしいから叫ばないでよ!」



真子が急いであたしの口を手で塞ぐ。



「いや~しかし秋が京都初めてっていうのは驚いたな。
ハワイとか行ってるから京都も行ったことあるのかと思ってた」



啓太が最後に新幹線を降りてそう言う。

たしかに、うちは海外旅行は結構行くんだけど、国内旅行ってあまり行かないんだ。

あたし達は京都駅近くに取っていた旅館に荷物を置いた。



「さぁ、まず今日はどこ行くんだっけ?」



ペットボトルのお茶を飲みながら啓太が言った。



「今日は嵐山に行くんだよね!」



あたしはそう言って京都のガイドブックを開く。



「うん!あたし渡月橋渡ってみたいな!」



真子がガイドブックを覗いてそう言う。



「じゃあ決まりだな!行こうぜ!」



そう言って3人は歩き出した。

電車を乗り継いで渡月橋の最寄駅に着いた。



「平日なのに人が多いね」



真子がキョロキョロしながらそう言う。



「おい、はぐれんなよ?」



啓太が心配そうにそう言った。

うん、確かに心配。



「真子、迷子になんないでよ?」



あたしがそう言うと真子は少し怒ったように頬を膨らました。



「もう!2人とも、あたしを子供だと思いすぎ!」



そう言ってズンズンと歩いていく。

あたしと啓太は笑って真子の後を追った。

その後、渡月橋を渡ったり、天龍寺に言ったり。

あの有名な竹林に行ったけど、人が多すぎてガイドブックに載ってたのと全然違った。

ちょこちょこといろんなものを食べて、スイーツを食べて、あっという間に夜になった。