お食事会はわりかし楽しく終わった。
でも今、真子と松永の兄貴は母さんの洗い物の手伝いをしている。
そして俺は…
「隼人兄ちゃん!そことそこつなげて!」
「こうかな?」
「うん!そう!兄ちゃんはあっちとこれがつながるように!」
「わかったわかった」
そう、俺は大樹と松永とプラレールのレールを組み立てていた。
「大樹くん、これはあれとつなげた方がいいんじゃない?」
「わあ!隼人兄ちゃんすごい!そうする!!」
大樹も松永に懐いたみたいで、一緒にレールのコースを考えている。
俺はどうもこういうのは苦手みたいだ。
さっき大樹から言われたところになかなかレールがつながらない。
あっち行っちゃこっち行っちゃでだんだん遠のいてく気がする。
「兄ちゃん!なんでそんなとこ行ってるの!こっちにつなげるんだよ!」
大樹が呆れたようにそう言う。
俺だってそっちに行こうとしてるんだよ。
「わ、わかってるって!今向かってるとこだから!」
俺がそう言うと松永がクスッと笑う。
そして、
「戸川先輩、あれとそれをこうやってみてください」
松永が俺のとこまで来てそう言った。
俺はしょうがなく言われた通りにした。