「先輩は朝パンで大丈夫~?」
そう言いながら隼人くんは美味しそうなスクランブルエッグとベーコンを焼いた奴をお皿に乗っける。
「うん、いつも朝はパンだよ」
ポットにお湯を注ぐ。
新発売だったピーチティーのいい香りがふわっとした。
「賢一さんはいつも何時に起きるの?」
ポットを持ってテーブルに座る。
隼人くんは手早く、食パンを2枚トースターに入れる。
「ん~月曜の授業は午後からだから多分俺たちが学校行った後かな」
エプロンを外しながら隼人くんが席に来る。
あたしはマグカップにピーチティーを注ぐ。
「そうなんだ、大学生はいいよね~遅くまで寝れて」
「ホントいっつもずるいと思うもん。あ、この紅茶いい匂いすんね!」
その時、チンッといって食パンが焼きあがった音がする。
隼人くんはトースターを開けて、あたしと自分のお皿に食パンを乗っけた。
「ありがと。おいしそう~!いただきます」
「どうぞ~!いただきます!」
そう言って2人で朝ごはんを食べ始めた。
いつも一人で食べていた朝ごはん、今日は隼人くんと一緒。
なんだか変な気分だ。
食べ終わって2人で食器を片づける。
そして学校に行く支度をしてリビングに降りた時、