押し入れから布団を出して外で叩く。
そして少し干してる間に、2階の空いてる部屋に掃除機をかける。
部屋はじゃんけんでもして決めてもらおう。
そう思いながらホコリっぽいところは軽く拭いた。
ピーンポーン
家のチャイムが鳴る。
「はーい!」
パタパタと階段を下りて玄関を開ける。
「お邪魔しまーす」
「真子ちゃん、お世話になります」
隼人くんと少し緊張気味の賢一さんがそう言う。
「いえいえ、どーぞ」
そう言って家に上がってもらった。
「一応軽く掃除したんだけど…」
そう言いながら2階に案内する。
「別に気使わなくていいのに」
申し訳なさそうに賢一さんが言う。
そして、部屋の前に着く。
「こっちとこっち。同じくらいの部屋の大きさだけど好きに使ってね」
あたしがそう言うと賢一さんは隼人くんにどっちがいいか聞く。
「別にどっちでもいいよ。じゃあこっちにする」
そう言って目の前の部屋を指さした。
それから、トイレの場所とかお風呂の場所とか適当に案内した。
そして今リビングに座っている2人に紅茶を入れて持ってく。