「「「大ちゃんおめでと~~~!!!」」」
パンパンパーン!!
クラッカーから飛び出たキラキラした紙がきれい。
「ありがとおー!」
元気よくあたしの隣でジャンプをする男の子。
啓太の弟の大ちゃんがニコニコ笑いながらケーキのろうそくを消す。
今日は大ちゃんの5歳の誕生日。
目がくりっとして、整ってる顔。
大きくなったら絶対かっこよくなると思う。
「よかったな~大樹。ほら、これプレゼントだ」
そう言って啓太は大ちゃんにプレゼントを渡す。
「ありがと~!!」
大ちゃんは嬉しそうに笑う。
「あたしからも、はい!大ちゃん」
あたしもカバンから大ちゃんに買ってきたプレゼントを渡す。
ニコニコ笑ってあたしからプレゼントをもらうと、
「真子ちゃん!ありがとっ!!」
キラッキラした笑顔で返された。
大ちゃんは啓太とあたしのプレゼントを開けた。
「うわ!カッコイイ!!」
啓太のプレゼントはプラレールの電車だった。
そしてあたしのプレゼントを見てもっと目をキラキラさせた。
「ドクターイエローだぁ!!!」
そう、あたしはドクターイエローのプラレール。
いろんなおもちゃ屋さんを探し回ってやっと見つけたのだ。