9月の半ばになっても残暑は続いてる。
放課後、あたしは原田に呼ばれて職員室に行った。
一緒に帰る予定だった真子は教室で待っていてくれている。
用事を終えて急いで教室に戻る。
その途中の階段を上っていた。
もう少しで階段を上り終わるところで…
「え?」
急に目の前に出てきた人にぶつかった。
ていうかワザとぶつけられた。
フワッと宙を舞う感覚があたしを襲う。
階段から落ちる瞬間、その人を見た。
逆光で顔が見えない。けれど…笑ってる。
そしてすこしキツめの香水の匂いがした。
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