もう10年くらい前の話だ。
俺は昔刑事だった。
毎日犯人を追いかけまわしたり、殺人現場に行ったり、なかなか大変な仕事をしていた。
そして忘れもしない7月31日。あの日は大雨が降っていた。
殺人事件の一報が俺の無線に入った。
近くにいた俺は相方と一緒に現場に急行した。
到着するとそこにはすでに鑑識やら警官やらがたくさんいた。
「桑原さん!お疲れさまです!」
現場から走ってきたのは俺が面倒見てやってる警官の服部だ。
「おつかれ。で、今回の内容は?」
そう言って俺は服部に聞いた。
服部は事件のことを話し始めた。