「おいっし~!!!」
俺の目の前で真子が美味しそうにパンケーキを頬張る。
「並んだかいあったね!」
そう、あれから急いでパンケーキのお店に向かったけどやっぱり混んでた。
30分くらい待ってやっと入れたのだ。
「そーだな。このクリームがなんともいえねぇな」
ホントにこのパンケーキは美味しかった。
クリームがびっくりするぐらいたくさん乗ってるのに、甘すぎずさっぱりしている。
「啓太の奴も一口ちょうだい!」
俺に向かってそう言った。
しょーがねぇなぁ。
「一口だけだぞ」
そう言って俺はフォークにキャラメルソースがかかってるパンケーキを一口大に切って、
真子の口に近づけた。
パクリと食べると真子が目を光らせた。
「んん!!これもおいしい!」
真子は満足そうにキャラメルパンケーキを食べた。
「啓太も食べる?」
そう言って、イチゴの乗っているパンケーキをフォークに刺して、俺の口元に持ってくる。
「さんきゅー」
そう言って俺は口を開けてそれを食べた。
そしてふと隣の席のおばちゃんたちの会話が聞こえた。