大学が午前中で終わって、午後街をブラブラとしていた。

何回か逆ナンされたけど、今は彼女とかいらないと思ってたから断った。

そんな街中で偶然この間の女の子に会った。

気づけばお茶に誘っている俺。

一体どうしたんだ?

彼女の名前は真子ちゃんと言うらしい。

高校2年生じゃ、弟の一つ上か。

他愛のない話をしていたらあっという間に時間が過ぎる。

素直にまた会いたいと思った。

連絡先を交換して家に帰る。



「ただいま~」



ドアを開けるとカレーの匂いがした。



「兄貴おかえり~」



俺の弟がキッチンから顔を出す。



「今日は隼人特製カレーだからな。残さず食べてよね!!」



俺の弟は隼人。高校1年生。

訳あって2人で暮らしている。

俺は大学が忙しいことがしょっちゅうだから、ご飯とかはほとんど弟任せにしてしまう。



「あぁ、楽しみにしてるよ」



そう言ってコートを自分の部屋にかけて、リビングに戻る。