『あったかいね…』



けどなんか



星夜「照れくさいな…」




『私も思った』



でもまぁいっか



ここにいるのは

私たち二人だけだから。




『あ…』


ゆっくりと日が昇る。



星夜「綺麗やろ?

これ見せたかったんだ」



『きれー…』



真っ暗な世界が

明るくなってゆく。




まるで、いつかの私が

星夜に救われたような景色だった。



『やっぱり星夜は

私の太陽だ…』




心の中で呟いたつもりだった。




星夜「麗は月っぽいよな」




そうかもしれない。




『月は太陽がいないと輝けない。』



星夜「なのに1人で頑張ろうとする。」



『え…?』



星夜「どんなにボロボロになっても

耐えて、耐えて、1人で頑張るんだ」




私は訳がわからず

静かに語る彼の瞳を見る。




星夜「月は…麗はすごく強い。」



『そんなこと…ないよ…』



星夜「でも…同時にすごく弱いんだ」