外に出ると

壁に寄りかかっている人が。




『…せい…や…?』


星夜「ん…行くぞ」




私はそっと差し出してくれた

手を握った。





星夜「お母さんにちゃんと言ったか?」



『ううん…ママ、家にいないから』



星夜「メールくらいしとけよ」




私は頷く。




着いたのは星夜の家。



『お邪魔しまーす…』



「ダメ。やり直し。」



百合さん?!



「ただいまって言って欲しいんだって」




百合さんの後ろから

ひょこって出てきた咲夜くんが

教えてくれた。