その日、私はその笑顔を見たあとの

記憶はなかった。



睡眠薬をたくさん飲んでから

海に行ったからだろう。




目が覚めたら

そこはどこかの部屋で。



『何ここ…』


第一声はそれだった。




「俺の部屋。」



後ろを振り返る。


すると、ドアップで誰かが映る。




『誰』



「お前単語しか喋れないの?」




『お前じゃない。麗。』



お前と呼ばれるのが

嫌だった私はそう答えた。




「そうか、俺は星夜!」



よろしくな!なんて、

また太陽みたいに笑ってた。