次々と倒れていく敵。


幸い、私たち無傷だ。



族って…こんなに弱いものなのかな。




そんなことを考えながら

戦った。




そして、無傷のまま

呆気なく私たちは全員倒したのだ。




嫌な予感がしたため、

私たちは組の方に急いで行く。



…行こうとしたのだ。




小説あるあるのやつね。

これだけじゃ終わらないの。




「ふふっ」




『誰?!』



突然聞こえた妖しげな笑い。




「やだなぁ…お姉ちゃん忘れたの?」




この声は…



『ジュリア…』



Julia = Petrakov~ジュリア = ペトラコフ~


父の再婚相手との娘で

私の実の妹。




頻繁にあっていた訳ではないが、

ママに頼まれて養育費を貰いに行って

いたころ、何度か会った。




『どうして貴女がここに?』



ジュリア「私がここの本当の総長だから」