ピピピピッピピピピッピピッカチャ
目覚ましのベルが響いた。
『んーーーっふぁ…』
只今の時刻2:30
あちらに向かうのは
4:00頃。
普通ならこの時間に
族は集まっていない…って思うよね。
でも私たちが潰しに行く
《魔惡》-maaku-
は
全員倉庫で寝泊まりしているため
今の時間から行ったほうが
都合がいいのだ。
全員を潰せるから。
黒くて、袖にピンクのlineが
入ったパーカーを羽織り、
黒いタイツを履き、
ダメージのきいたパンツを履く。
短いのね?
軽くメイクをして
右目に近い頬に☆を書く。
紅い口紅をして…
さぁ、
《冷蝶》の復活だ。
冷蝶-reityou-
私の通り名。
前に狩りをしてた時に
いつの間にかついていた通り名。
風の噂できいた。
冷たい表情で悪を狩り
蝶のような可憐に舞うような
動きだから。
だそうだ。
そしてもう一つ、言われていたのが
蜘蛛に捕まらない蝶。
そんなこと…全然ないのにね。