「麻里が好きだ。
ずっとずっと、麻里が好きだった。
高校卒業したら、俺と結婚して下さい」


麻里の目をまっすぐ見ながら、俺は想いを告げた。

ずっと伝えられなくて。

苦しんだこともたくさんあったけど。


二年経ってやっと、

麻里に伝えることができたんだ。


「つ…ばさ……」


その時、

麻里の目から一気に涙が溢れた。


麻里の頬を伝い、健の頭にいくつもこぼれ落ちる。


俺は泣きじゃくる麻里を、

健ごと優しく抱きしめた。