5つ目の駅で降りた。

街中から外れた、少し自然の見える場所。


ここが麻里の地元。

麻里がずっと、育ってきた場所。


この町に、麻里はいるんだよな?

なんか緊張してきたかも……。


駅を出て、道を左に折れた。

隼多と瀬名に教えてもらった通りに、道を歩いた。

古い家が立ち並ぶ。

割と古風な雰囲気の町だ。


その中に、いくつか新しめの家が立つ。

クリーム色の外壁に、レンガの屋根。

建てられてそんなに建っていないのか、きれいな外観だった。


ここが、麻里の家。

この中に、麻里はいるんだ。