ずっと麻里の名前を、避けてきた俺。
口にしたのなんて、いつぶりだろう?
思い出せないくらい、俺は麻里から逃げていたんだ。
でももう、それも今日で終わり。
これからは、麻里と向き合っていく。
そう決めたから。
隼多は俺の言葉を理解すると、フッと笑った。
「俺に聞くより、唯香に聞く方がいいよ」
そう言って、瀬名を呼び出した。
こうやって、三人集まるのもいつぶりだろうか?
麻里がいなくなってから、それさえも避けていたから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…