笑顔で隼多たちと話す麻里。

ふと視線を逸らした俺の目に、三人が映った。


「麻里、俺ちょっと離れるな」

「うん」


麻里に声をかけて、俺は三人の元へと行った。


「碧依、悟、大輔」


廊下の隅の方で、俺を見つめる三人がいた。

碧依なんか涙流しっぱなしで。


「翼先輩~…」


泣きじゃくる碧依の頭を、俺は優しく撫でた。


「碧依、泣くなって。
一生会えねぇわけじゃねーだろ?」

「そうだけどぉ~…」