麻里はそれを、笑顔で受け取った。

それを見て、俺は体育館を出た。


最後のホームルームが終わり、俺は廊下に出た。

そこでは、健と共に麻里が待っててくれた。


「麻里」


俺が声をかけると、麻里は笑顔で言った。


「卒業、ほんとにおめでと」

「ありがと」


そんな俺と麻里を見て、隼多と瀬名が駆け寄ってきた。


「麻里」

「隼多、唯。卒業おめでとう」

「ありがと、麻里」