麻里との結婚に向けて、着実に事が進んでいった。

式場も日取りも決まった。


初めてのことばかりで戸惑う俺たちを、

両親は優しく助けてくれた。

あんなに反対してた親父も、今では健にメロメロ。

孫ができるのが、嬉しいみたいだった。


結婚式までの間、俺は麻里と何度もデートをした。

離れていた日々を埋めるように、いろんなところに行った。


手を繋ぎ合って、笑い合いながら。

麻里が隣にいるだけで、俺は幸せだった。


何度も何度も、キスを交わした。

クリスマスには、麻里とひとつになった。


幸せすぎて、もう麻里を離したくなかった。