反対されたまま、学校は夏休みに入った。


夏休みになると、進学組と就職組とですることが大きく変わってくる。

進学組は、受験に向けて補習の毎日。

就職組は、希望の就職先を探したり、面接練習や就職説明会に行ったりの毎日。


俺は補習には行かなかった。

就職組のやつらと、毎日動き回った。


親父の言い分なんて知らねぇ。

大学進学なんて、しない。


担任にも就職に変更したことを告げ、

俺は勝手に進路を変えた。


そんな俺を見た隼多たちは驚いてたけど。

『頑張れよ』って言ってくれたんだ。