それからの俺たちは、いろいろ大変だった。


お互いの親から結婚の了承を得るために、たくさん頭を下げた。

麻里の親は、健の父親が必要だと思っていたから、

結構あっさりと認めてくれた。

それでも、一度は反対されたけど。

多分、てかきっと、俺の見た目のせいで。


俺の親は、最初から猛反対だった。

警察官の親父は、俺にも警察官になってほしかったらしく、

大学にいかないで就職するという俺を、決して認めなかった。

志望校も決めていたし、学校にも迷惑がかかるからと。