ゆい君side


「ゆい君!!!」

廊下でふと懐かしい声がする
ゆっくりと振り返る

見覚えのある綺麗な顔をした女の子、昔と全く変わらない声、背は少しだけ伸びている


「すみれ…」

そうつぶやき

ゆっくりとすみれの方へ歩く
すみれと目が合いすみれはもう今にでも泣きそうな顔をしている

そんなすみれを見て「上きて」と冷たく言い放つ俺



傷つけると分かっているのに止められなかった