ねえねえ、僕ね、今から怖いお話してあげる!
だから、ちょっとだけきいて!
ちょっとじゃなくて、全部のほうが嬉しいんだよ。
あのね、あのね!
僕ね、怖いお話するの楽しいの。
お友達にいつもしてるんだ。
あのね、僕ね、お友達にしか怖いお話しないんだよ。
だからね、僕とお話する人はね、みんなお友達なんだよ。
だからね、君もお友達!
僕ね、お友達いっぱいつくったよ!
もうね、ほんとにいっぱいなんだ!
それでね、あのね、僕がね、お話したお友達はね、みんなね、怖い話が好きになるんだよ!
だからね、僕のお友達はみんな、お話をするんだよ!
それでね、僕のお友達にね、怖いお話された子はね、みんな怖いお話が好きになってね、それでね、あのね、怖いお話をみんなにするんだよ!
僕ね、そのお友達とお話いっぱいしたことあるんだよ!
みんなね、怖いお話上手なんだよ!
僕ね、お友達が怖いお話してくれると、夜眠れなくなりそうになるけどね、お友達も眠れなくなりそうになるんだって!
だからね、君も眠れなくなるかもしれないよ。
でもね、僕が怖いお話したら、君も好きになるからね、みんなに怖いお話すればいいんだよ!
そしたらね、朝になったらね、眠たくなってきてね、寝れるんだよ!
それでね、気付いたら夜になるの。
だからね、また怖くなってね、お友達を探すんだよ。
それで、怖いお話をすればいいの。
そしたらね、また朝になるんだよ。
あのね、つまりね。
君も今から僕みたいになるの。
あのね、僕ね幽霊って言うんだって!
だからね、君もね、幽霊なんだよ!
そんな、困った顔しないでいいんだよ?
僕みたいになるだけだから!
僕みたいに、子供になるんだよ。
子供になるとね、段々元の姿なんて忘れちゃうんだ。
だからね、さみしくないんだよ!
でもね、何故かこのお話は忘れないの。
だから安心してね、このお話をし続ければいいだけだから!
簡単でしょ?