「はい、林檎」

と言って布団の横にそっと座ると重そうにからだを起こした

顔は真っ赤っか 目はトロンとしていて眠そう


「熱、測った?」


首を横に振った湊太 体温計をとってきて渡すけど、

「熱無いからゲホゲホコホッ


…大丈夫」



何いってんだか そんな体で熱ないはずないでしょ


少し額に手を当てただけでも、熱いのがわかるほど




「んゲホゲホコホッゲホゲホゲホゲホ

ヒューゲホゲホコホッハーヒュー」


喘息の発作が出てきたみたい