「蓮!」


その光景は忘れもしない。

ご両親は泣き崩れ、蓮だけがベッドにいた


「蓮?」


「り………さ」


「大丈夫だよ?大丈夫だから」

「自分の体のことは……わかる。」


蓮は私の頬に手をあて

私は涙がとまらなかった


「りさ、泣くな…お前は優しいから色々溜め込んじゃダメだぞ?」

「蓮はしなないよ?死ぬわけ」

「りさ 俺お前のことめっちゃ好きやったで?
お前を見守るから…な?」

「ごめんね 
わたしも好きだよ…大好きだから。」


ピーと部屋中に響く音

頬にあたってた手は
力が抜けスルスルと落ちていく


その手を握り一晩中泣いた。