これが世が言う
天使だろう。
そうしかありえない。
やっぱり天使、何度瞬きをしても
天使にしか見えないよ?


「よ、ろしく?」

戸惑いながらも返事をする。
あぁ、周りからは滑稽に思えるだろう


「僕ね?お友達いないんだぁ…
まつりちゃんが第一号!だよ?へへ」

ほっぺを赤くしながら言う彼に
私のほっぺも熱くなった気がした。


_______きゅん




…?

え、きゅん?


きゅん!?
違う違う違う。
これは、あれね、あれ。
親が子供に対する母性愛みたいな。


恋愛とかでは流石にないでしょう?
会ったばっかだし。
可愛いけど、そりゃ可愛いけど!


お友達っていうのも嬉しいし?
でもお友達だから嬉しい訳で…


なに言ってんだろ、私



「どうかしたぁ?
わわ、ごめん!もしかして…
お友達イヤかなぁ?」



「…え?」


瞳をうるうるとこちらに向けるチワワ…
じゃない。羊くん。


…鼻血が出そうだよ?


「イヤな訳ないよ!
そんな!ごめん泣かないで?」


「へへへ、そっっかぁ!よかったぁ
あ、もう入学式終わったみたいっ。
僕らすこしうるさかったかもね?へへ」



あれ?
泣いてない?

うるうるは?


「…羊くん?」


「わぁ!!わぁ!!もう一回呼んで?」


「よ、羊くん?」


「かぁわいいなぁ…まつりちゃん!
僕以外と仲良くしたら怒っちゃうかも」



心臓が死んでしまいそうです。
お母さん