そんなあたしの背中をバシッと叩き……。



「すごーい、ありさっ♪」



と、繭は、鼻高々。



「確実に“可愛い女”になってきてるね。
今月に入って、何人目よ?
コクられたの」



そう言って、自分のことのように喜んで、うれしそうに小躍りしてる。



もちろん、あたしが好きなのは、汐見廉だけだから。



告白してくれた男の子たちには、ものすごく丁寧にお断りをしている。



でも、肝心の汐見廉は……。