*********************************************
「あーおいっ!お昼食べよー!」
そう言いながら私、桜葉 蒼(さくらば あおい)に飛び付いてきたのは幼稚園からの親友の朝倉 美桜(あさくら みお)だった。
「…美桜、苦しいよ~」
「だって蒼がかわいいんだもんっ!」
ぎゅう~っと後ろから抱きしめてくる美桜にギブギブと言いながら、私はくるりとからだを後ろに向ける。
「もう!いつも勢なり抱きつかないでって言ってるでしょ!」
「ごめんごめん。あ!それより早くお昼!時間終わっちゃう!」