奈々ちゃんのお願いとは、自分も-姫-にさせて欲しいということだった。

最初は、みんな反対だった。

でも....

「はぁ、こんなに頼んでいるんだし、もう一人の姫にしちゃわないか?」

最初に海が折れた。

「え⁉︎いいんですか⁈」

「海。勝手に進めるな。俺たちの姫は1人だけだ。」

そぅ言って蓮は私の方を見た。

私は嬉しさで顔を赤らめた。

そして、奈々ちゃんに向き直った。

その時の奈々ちゃんの表情が、何も写っていないような、あたしを邪魔者のような目で見ていたんだ。

…すごく、すごく怖い目だった。