『…ここで、拾ったんだよ。』


まだ笑いを含んだ声で、男は言った。


『…拾った?』


『…君達、友達なんだよね?』


『…そうです、けど…。』


『もう死んだ女の子とも、友達なんだ?』


からかうように嘲るその男の声は続く一。


『あんなに、あのメール、怖がってたのに?』


『この電話にも、すぐ出なかった…それでも、友達なんだ?』


なにもかもお見通し、というように続く男の言葉を、わたしは呆然と聞いていた。