数日後黒田家一行は無事に福岡城に帰って来た。

あたし達くの一も大名行列の一員として城へ

そして十兵衛と共に殿の御前に通された。

平伏してる十兵衛の横であたし達３人は、好き勝手にしゃべくってたら

｢お三方…殿の御前であるぞ…姿勢を改めよ｣

十兵衛が憎々しげに呟く。

｢まぁまぁ十兵衛…この者達が余の暗殺計画とやらを未然に防いでくれたくの一か｣

すると殿に面識ある朧が

｢殿とは、下関の途中の間道で会って以来やねぇ。それにしても殿様ってあんなゴテゴテした着物着らなイカんやら大変やね｣

さすがの殿も

｢余は、その方ほど度胸が座っておらんので見た目派手にせんとな…それよりも朧、お主ちゃんと食べておるのか？あんなに痩せてたら丈夫な赤ん坊が産めぬぞ｣

どうやらあの時の生着替え…しっかり見てたらしい