十兵衛が倒され劣勢の黒田家臣団は浮き足立つ

「クソっ最早これまでか…」

諦めにも似た心境でしょう。

百姓の夜襲は武士相手に通用するんやな…なんて感心してたら

「十兵衛殿助太刀に参ったぞ!」

両隣の部屋に控えてた家臣が乱入して来た。

今度は暗殺チームが浮き足立つ番

「うわっうわっ…狭霧様…どうしよう?」

暗殺チームの連中の狼狽えを聞いたあたしはニヤリと笑って

「各々方十兵衛の仇じゃ!賊をひっ捕らえろ!1人も逃すな」

あたしの号令に動きの鈍かった黒田家臣団もようやくスムーズに動けるようになった。