マジになった十兵衛の攻撃を躱す狭霧

「十兵衛やっぱり歳やん…素手の相手に刀振り回して仕留めきれんやら…」

「え〜い黙れワシを愚弄するとは生かしておけぬ」

興奮してる十兵衛は無駄な動きが多く狭霧の動きに振り回される。

「大分へばってきたみたいね。ボチボチ行きますか。あたしが伊達にこんな長い髪しとる訳や無い理由教えたげる」

そう言ってその場で身体をくるっと捻ると真っ赤な長い髪はヘビの様に十兵衛の首に巻き付いた。

「そらよ」

掛け声一発!狭霧は髪の毛の端を握り十兵衛を投げ飛ばした。

"ズデーン"

畳に叩き付けられた十兵衛はその場で昏倒した。