「さぁ、行こうか。」

俺がそう言って空ちゃんを傘の中に入れると、
びっくりしたように離れようとした。

「ちょっとちょっと。ぬれちゃうよ?」

そう言って俺はもう一度、彼女を傘の中に入れた。