「ほら、行くぞ」 手を繋ぎ、前に進む。 う、うわぁ… 前のデートの時より、ドキドキする。 「ほれ、チケット」 ぼーっとしてるうちに遥斗が手に何かを持っている。 ほ? え? 「チケット」 えぇ!? 「買ってくれたの?ごめんね…」 そう言って、財布を出そうとする私の手を掴んだ。 「別にいーよ、お前、彼女だろ。だまってもらっとけ」 ドキッーー。 彼女かぁ…