「僕はもう、柊さんの夫です。 それでも、ダメって言うんですか?」 「……わかりました。 じゃあ、一着だけ持っていきます。 それでもいいですか?」 「はい、もちろんです。」 あたしは、本当に必要なものだけを、先生の車に詰め込んで、 先生と一緒に、部屋の解約を済ませ、先生の家へ向かった。