「できますよ、それくらい。」 あたしも、小さな声で返した。 そして、そのままプリントを持って、職員室を出た。 「ちょっと、柊さん?」 「はい、何でしょう?」 急に、見ず知らずの女の子に、話しかけられる。 「お話があるんだけど、いいかな?」 「あ、はい。」 すぐ終わるだろうと思い、プリントを持ったまま、ついていく。