慶助さんは、少しずつ話してくれた。

昔、族に入っていたこと。
そこで、総長をつとめていたこと。
そのときにトラブルがあったのが、さっきの佐々木さんだということ。

など、驚くことばかりだった。


「びっくりした?」


「うん……。した。」


「まあでも、今はもう、そういうのに関わってないから。な?」


「うん。」