「そうかな?
上手い人にそう言われると、ほんとにそんな気がしてくる。」


「ほんとにそうだし。
まあ、頑張れよ、明梨嗄。」


「うん。
慶助さんのためにもね。」


「ああ、だな。」


あたしたちは、他愛もない話をしながら、家へと帰る。

朔也は、あたしを、家まで送ってくれた。


「ありがとう、朔也。またね。」


「ああ。」