俺は、何がしたかったんだ? 兄貴の幸せも、明梨嗄の幸せも、壊したくはない。 ならばなぜ、ああいうことを口走ってしまったんだろう。 この手で幸せにしたい、なんて、不可能なことを願ったのか? 俺の心は、後悔でいっぱいだった。 とりあえず、気まずくならずに、いつも通りにしてほしい。 それだけ、ひたすら願っていた。