「永岡杏子、2組です。」






「僕は相楽那智。5組。」








「よろしく…。」








5組なんだ…。
モテるのかな。






「なに?」







「あの…実は、」







見た一部始終を話すと、はぁっとため息をつかれた。






「…あれ、見てたんだ。」







「…うん。ごめんね。見るつもりは全然なくて。」







「…好きな人のくだりは忘れて。」







「…ほんとに好きな人いるの?」







「うん。」








遠くを見つめてそう答える相楽くん。
男の人にこんな表現いいのかは分からないけど、すごく綺麗だった。