「ねぇ、ハプニングってなんだったの?」






「んー、これ言っちゃいけない気がするんだよね…。きっといずれ分かると思う!」







そう言ってはぐらかした。






「…もも、戻ってきたの?」







「叶多起きたの?帰ってきたよ〜。起きて飲みなよ。」






わたし達の中では最近何かしらのものを賭けて、ゲームをするのが流行り。

今日はなぜか竜也が学校にジェンガをもってきてた。






「叶多だけだよなー、あんこのことももって言うの。」






「ももはももだもん。」







叶多だけ、出会った頃からももと呼んでくる。
だから、叶多から呼ばれたらすぐにわかるんだけどね。






「そう言えば中島があんこのこと呼んでたぞ?」







中島?
なんだろう。






職員室に行くと、中島がこっちに気づいて近寄ってきた。






「まだもうひとり来てないから待っててくれな。」






そして、1分もしないうちに男子が入ってきた。






「おお、北川。こっちだ。お前らにな、ちょっと、頼みたいことがあってな。」








それはまぁざっくり言うと雑用。
放課後残って学年集会用の資料を作って欲しいというお願いだった。






「…あの、私やるんで帰ってもいいですよ?」






「この量一人でやるつもり?二人の方が早いから早くやろう」。







その人はそう言って黙々と作業に取り掛かった。