「相楽先輩のこと好きなんです!付き合ってください!」






やばい…。
人の告白現場に遭遇してしまった。

なんか男の人も黙ってるみたいだし、
気まずいんだけど!!






「…ごめん。君とは付き合えない。」






「なんでですか?」






「…好きな人がいるから。」






その声は初めて聞く声で、
心地のいい声だった。






「…わかりました。」






女の子が立ち去っていく。
はぁ。やっと私も動ける。



そして、自販機でジュースを買って教室に戻った。