「闇姫とやらは、いつも誰かの喧嘩を邪魔するのか?」

「邪魔?」

3人は顔を見合わせて、薄ら笑いをした。

「邪魔をしてるんじゃなくて、止めてるだけだよ」

「1人だけで?」

「闇姫は単独で動いていて、喧嘩の現場には必ずいるって噂だ」

物静かな奴が、新聞の記事を取り出して、見せてきた。

それは、喧嘩をしている奴らの前に立っている写真だった。

「ヒーローみたいでしょっ!?」

ヒーロー…か…

いろいろと聞かれそうになって、いい気分ではないけど、きっと2度と会わないだろうから、忘れよう。