「わり!って葉菜帰ったの?」






「うん。もうホームルーム始まるからじゃない?」







「やっべ!また後でな!」







廊下で加藤さんって子と話してた涼介の顔は、見たこともないような顔で笑ってて、知らない人みたいだった。






「梨乃、涼介のどこが好きなの?」







「…全部。」






「涼介もなんであんなに鈍感なんだろうな。」






そして、放課後になって廊下で涼介たちが終わるのを待った。