深い深い眠りの中
物音1つしない
華夜「………ん」
何か……感じる
私はハッと目を開けた
見えたのはただ真っ白の世界
華夜「ここは…?」
さっきまで部屋に居たはず…
何も無く音もしない
ただどこまでも真っ白な世界
華夜「…夢?でもいつもと違う…」
その時私を呼ぶ声が聞こえた
華夜「夜光…」
夜光「久しぶりだな華夜」
華夜「夜光、ここは何処なの?」
何故か私は冷静だった
夜光「ここはどこでもないんだ」
華夜「どこでもない?そんなわけ…」
言い終わる前に私は夜光抱きしめられていた
夜光「伝えたい事があって逢いに来た
けどその前に……」
抱きしめる力が少し強くなる
夜光「あの日…守れなくてごめん…
それからずっと見てきた
苦しかっただろ…」
夜光の優しい言葉に涙が流れ出た
夜光は静かに抱きしめてくれた
夢なら覚めないで
夜光と離れたくない…
あの頃に戻りたい
私は間違ってばかり…
夜光「…悪い華夜。時間がないんだ
大事な話があるよく聞いてくれ」